データからみる外食産業 [2016年3月]概況
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■ 2016年03月市場動向調査(平成28年4月25日発表)
<外食市場3月の動向>
●FFが好調で、売上は前年を上回る
<全体概況>
3月は、気温の変動が大きく花見シーズンの前半に気温が下がり、また日曜日が昨年より1日少ないこと等が一部業態の客足に影響を与えたが、ファーストフードが概ね好調に推移したことから、全体の売上は4カ月連続して前年を上回り101.8%となった。一方、これまで堅調に推移してきたファミリーレストランは消費行動の変化からかディナー時間帯を中心に振るわず、売上は35カ月ぶりに前年を下回った。
<業態別概況>
■ファーストフード業態
●全体売上は105.4%と前年を上回った。
●洋風」は、昨年の異物混入問題からの回復に加え、各社キャンペーンメニューが好調で売上は110.8%となった。「和風」は、定食メニューが健闘して売上は102.7%。「麺類」は、引き続き堅調で売上は102.8%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、店舗削減から97.4%と前年を下回った。「その他」は、アイスクリームのイベントが好評で、売上は102.0%となった。
■ファミリーレストラン業態
●消費行動の変化からか全般的に客数が伸びず、売上は98.8%と35カ月ぶりに前年を下回った。
●業種別では、「洋風」は、お得なランチメニューなどは好調だったもののディナー時間帯が振るわず97.1%、「和風」は、低温で花見需要のピークが4月にずれた地域があったこと等も影響し98.9%、「中華」は店舗削減で98.5%となった。「焼き肉」は、学生等若年層向け歓送迎会キャンペーンなどが奏功し、また春休みのファミリー需要も取り込んで、売上は106.0%と引き続き好調に推移した。
■パブ・居酒屋業態
●「パブ・ビアホール」は、キャンペーン等の集客努力により売上は100.6%と前年を上回った。「居酒屋」は店舗削減の影響で91.2%と引き続き前年比減が続いているが、価格設定が安めで健闘しているブランドもあった。
■ディナーレストラン業態
●消費者の節約志向が出始めたのか全体的に苦戦したものの、店舗数の増加と一部高単価ブランドの好調で売上は104.5%となった。
■喫茶業態
●中下旬の低温が客足に影響したが、売上は100.0%と前年並みとなった。