データからみる外食産業 [2016年1月]概況
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■ 2016年01月市場動向調査(平成28年2月25日発表)
<外食市場1月の動向>
●暖冬の前半に売上好調、前年を上回る
<全体概況>
1月は、前半の暖冬傾向による売上好調が後半の悪天候による影響をカバーし、月全体の売上は前年を上回り105.3%となった。特にファーストフードが昨年の異物混入問題から回復し、ファミリーレストランも堅調に推移したことが全体売上を押し上げた。
<業態別概況>
■ファーストフード業態
●全体売上は109.6%と大きく前年を上回った。
●「洋風」は、昨年の異物混入問題からの回復と新商品の販売などから売上は好調で116.6%となった。「和風」は、好調の定食メニューが牽引し、売上は102.5%と3カ月ぶりに前年を上回った。「麺類」は、引き続き単価が高めの新商品が好調で売上は106.9%、「持ち帰り米飯・回転寿司」は、客単価の上昇に支えられ100.7%となった。「その他」は、アイスクリームが暖冬を追い風に引き続き好調、カレーも堅調に推移し、売上は106.4%となった。
■ファミリーレストラン業態
●月前半の好調により、売上は102.9%と33カ月連続で前年を上回った。
●業種別では、「洋風」は、おおむね商品単価を低めに抑えた店が堅調で売上101.4%、「和風」は、年始の需要が堅調で売上は106.0%、「中華」は商品単価高めのフェア品が好調で売上100.7%、「焼き肉」は、成人式等のイベントに合わせたキャンペーンが奏功し、売上は107.0%となった。
■パブ・居酒屋業態
●「パブ・ビアホール」は、好天に恵まれた月前半の好調により、売上は102.1%となった。「居酒屋」も、新年会需要などで既存店は健闘したが、店舗削減の影響もあり、売上92.3%と前年比減が続いている。
■ディナーレストラン業態
●正月需要の好調に支えられ、売上は106.9%と一昨年3月以来23カ月連続で前年比増が続いている。
■喫茶業態
●新作ドリンクやフードメニューとの併売促進などが客単価を押し上げ、売上は101.5%と前年を上回った。