データからみる外食産業 [2015年12月]概況

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■ 2015年12月市場動向調査(平成28年1月25日発表)

 
     
<外食市場12月の動向>
暖冬傾向で年末需要は比較的堅調に推移
<全体概況>
 12月は、暖冬のなか客足が比較的よく、忘年会、クリスマス、帰省など年末特有の需要がおおむね堅調で、メニュー改変等による客単価上昇にも支えられ、売上は前年を上回り102.7%となった。一方、冬メニューが予想ほど伸びなかったFF和風と店舗数削減が続いている居酒屋の売上は前年を下回った
 
<業態別概況>
■ファーストフード業態
全体売上は104.2%と前年を上回った
「洋風」は、期間限定メニューやクリスマス需要が堅調で、売上は104.8%となった。「和風」は、前月同様気温が高かったため定番の季節メニューが振るわず、売上は99.4%と前月に引き続き前年割れ。「麺類」は、新商品と新店の健闘で売上は106.6%と好調、「持ち帰り米飯・回転寿司」も、新商品が好調で102.5%と堅調に推移。「その他」は、アイスクリームが暖冬を追い風に好調、カレーも期間限定メニュー等が堅調に推移し、売上は108.2%となった。
 
■ファミリーレストラン業態
暖冬による外出機会の増加をうまく取り込み、全体客数は101.3%、売上は102.2%と、前年を上回った。
業種別では、全ての業種で売上が前年を上回ったが、中でも特に「焼き肉」が好調で、売上は107.6%となった。「洋風」は店によって明暗を分けたが全体の売上は100.9%、「和風」は年末の帰省需要が堅調で103.9%、「中華」は店舗削減に伴う客数減があったものの高付加価値メニューの投入で客単価が上昇し、売上は100.1%。
 
■パブ・居酒屋業態
「パブ・ビアホール」は、忘年会シーズンで個人グループの集客が伸び、売上は104.1%となった。「居酒屋」は、忘年会需要は比較的堅調だったものの、大規模な店舗削減が続き、客数92.8%、売上92.0%と前年比減が続いている。
 
■ディナーレストラン業態
暖冬と出店効果で客数は105.4%、売上は107.5%と好調に推移した
 
■喫茶業態
客数は前年のキャンペーン効果等の反動で99.6%と下回ったが、売上は102.5%と上回った
 
 


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