データからみる外食産業 [2013年5月]概況
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■ 2013年05月市場動向調査(平成25年6月25日発表)
5月度の概況<外食市場5月の動向>
● 客足好調で売上は2ヵ月ぶりにプラス
<全体概況>
5月は、全国的に上旬の気温は平年以下、下旬は平年以上と、この季節としては寒暖差の大きい地域が多かったが、北日本と沖縄・奄美を除きおおむね晴れの日が多く、GWや母の日以後も客足は好調で全体客数は103.0%となった。すべての業態で客数が前年を上回ったのは13ヵ月ぶりで、全体売上も103.3%と2ヵ月ぶりにプラスに転じた。
<業態別概況>
■ファーストフード業態
• 全体売上は104.1%とこの1年で最高の伸びを示し、全業種で売上高は前年を上回った。洋風は、各社のメニュー戦略が奏功し、客数は下がったものの客単価が2.8ポイント上がり、売上高は101.4%となった。
• 和風は、客単価が下がったものの、客数が115.1%と前月に引き続き大幅に増加、売上高は109.8%となった。麺類は、新規出店効果などで売上は引き続き好調に推移。持ち帰り米飯・回転寿司も客数が増加、売上高は前年より2.1ポイント上昇した。その他は、月間の日照時間が多かったこともありアイスクリームが好調、売上高は109.1%と大きく伸びた。
■ファミリーレストラン業態
• 全体売上高は103.1%と3月(104.7%)に次いで好調に推移、全業種で売上高は前年を上回った。洋風は、キャンペーンやフェア商品等、単価が高めのメニューが好調で客単価、客数ともに前年を上回り、売上は101.1%と堅調に推移した。和風はメディア露出など、中華は出店効果などもあり、前年を上回る売上となった。焼き肉は、近場のレジャーとしての需要が高まり、売上高は113.9%と引き続き好調に推移した。
■パブ・居酒屋業態
• 全体売上高は99.9%とわずかに前年を下回ったが、客数は100.6%と13ヵ月ぶりに前年を上回った。パブ・ビヤホールは、前月に続き繁華街での集客が好調で、売上高は104.7%と好調に推移。一方、居酒屋は、回復傾向にあるものの、客数、客単価ともに前年を下回り、売上高は98.6%であった。
■ディナーレストラン業態
• 引き続き客足が好調で、売上高は103.1%と7カ月連続して前年を上回っている。
■喫茶業態
• 全国的に晴れの日が多く、下旬の気温上昇もあり、アイスドリンクなど季節商品が好調で、客単価・客数ともに前年を上回り、売上高は102.0%と堅調に推移した。