データからみる外食産業 [2013年1月]概況
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■ 2013年01月市場動向調査(平成25年2月25日発表)
1月度の概況<外食市場1月の動向>
● 全国的な寒さと降雪が売り上げに水を差す
<全体概況>
1月は全国的に平年より気温が低く大雪に見舞われた地方も多く、また、首都圏でも三連休最終日の「成人の日」に予想外の大雪になるなどで客足が遠のき、全体の客数は98.1%と前年を下回った。客単価も前年を若干下回り、全体の売上高は97.8%と、前月に引き続き前年には及ばなかった。
<業態別概況>
■ファーストフード業態
• 全体売上高は前年同月比94.7%であった。洋風はキャンペーン効果で好調に推移した店と、長期戦略の転換やメディア露出の効果がまだ表れていない店に分かれ、全体の売上高は90.2%と大きく下回った。
• 和風は、新商品や値下げによる販促等で客数を伸ばした前年に比べて客数が落ち込み、客単価は上回ったものの、売上高は97.5%となった。麺類は店舗増に牽引されて客数も増え、また寒冷の気候の中で温かいメニューが追い風ともなり、客単価は若干減少したものの変わらず好調に推移した。
• 持ち帰り米飯・回転寿司は、寒さで客足が伸び悩んだこともあり、売上高は前年比98.5%。その他は、雪の影響を受けた店もあったが、年始のセールや販促活動が奏功し、全体の売上高は0.4ポイント増加した。
■ファミリーレストラン業態
• 全体売上高は昨年11月より連続して前年を上回り、1月は102.6%。洋風は、価格がやや高めのメニュー設定や正月商戦、映画とのコラボなどで好調な滑り出しであったが、大雪に水を差されて客数が減少し、売上高は99.5%と前年を若干下回った。和風と中華は出店効果などもあり、昨年8月より売上高は好調に推移し、和風は101.8%、中華は105.1%となった。焼き肉はファミリー層の回帰等で復調の店が増え、売上高は117.4%となった。
■パブ・居酒屋業態
• 全体売上高は前年を4.4ポイント下回ったが、パブ・ビヤホールはフェアやキャンペーンのアイディアが好評で昨年8月より引き続き健闘中、1月の売上高は102.9%となった。居酒屋は関東の降雪等の影響で客数が減り、94.5%の売上高となった。
■ディナーレストラン業態
• 寒気、降雪、インフルエンザ等のマイナス要因もあったが、店によっては新規出店や低めの価格設定等の効果もあり、全体売上高は昨年11月より続けて回復基調、1月は101.0%となった。
■喫茶業態
• 正月休みが昨年より長かったことがビジネス街立地の店に影響し、前半の売り上げが伸び悩み、全体売上高は99.4%と前年を若干下回った。