データからみる外食産業 [2010年4月]概況
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■ 2010年04月市場動向調査(平成22年5月25日発表)
4月度の概況
<外食市場4月の動向>
● 天候不順が続く中でも、客数増により売上回復傾向
<全体概況>
4月度売上状況は、全業態トータルで99.5%と3ヶ月続けて前年割れとなる。客単価は96.8%と前年より下がったものの、客数は今月も102.9%と昨年12月から連続して前年を上回る。4月も3月に続き、雨天が多く(前年比東京:+5日、大阪:+3日)、平均気温も前年より低め(東京:-3.3℃、大阪:-1.9℃)というマイナス要因が続いたが、客数は底堅い推移をみせる。店舗数は前年同月比99.8%と前年並み。
<業態別概況>
■ファーストフード業態
・ 売上は101.8%と前年を上回った。麺類チェーンは売上高112.5%と2桁増が続き、好調さを維持した。洋風チェーン、和風チェーンとも売上高101.4%、101.9%と前年を上回った。但し、洋風チェーンの客数103.3%、客単価98.1%に対し、和風チェーンは客数110.1%、客単価92.5%と大手チェーンの値下げ合戦の影響が見られた。一方、持ち帰り米飯/回転寿司は、売上高91.9%、客数94.0%、客単価97.8%と他業種のお値打ち商品増加の影響を受けた。
■ファミリーレストラン業態
・ 売上は98.3%と前年割れとなった。客単価が98.2%と前年割れしたものの、客数は100.1%と5ヶ月連続で前年を上回っている。中でも、焼肉チェーンは、売上高104.3%と前年クリアとなった。
■パブ・居酒屋業態
・ 客単価は101.2%と前年を上回ったものの、客数が92.3%と大幅な前年割れとなり、売上高93.4%と前年を下回った。記録的な低温の影響等により客数が伸び悩んだ模様である。
■ディナーレストラン業態
・ 今月も客単価101.9%と前年を上回り、4ヶ月連続の前年クリアとなった。客数は98.1%と下回ったものの、売上高は100.0%と久方ぶりの前年並み。
■喫茶業態
・ 客数、客単価とも99.2%でわずかながら前年割れとなり、売上も98.4%と前年を下回った。